傷をえぐるような台詞を簡単に飲み込めるほど強くはない その空洞からながめたら世界が少し変わればいいのに 穴をふさぐような痛みをその場だけごまかして 今日も微笑う 天気がいい日の憂うつもカーディガンで隠せばいいから 耳をふさぐような演技を簡単に信…
少しも目立たないのならそれは無意識に隠した見せたくもないもの見せても意味ないし 疲れやすくて嫌になるよだけど案外痛くはない何故かってそれは自分だからありのままでいい終電車内 すぐに僕を探してくれるけどそれはもう実は最後の方ここが海なら沈んで…
「いつか」「絶対」は架空の遊園地言葉だけで満足したほうがいい 「あとで」は砂糖の足りないビスケット噛み砕いて 割れて 味見できないスリル 私には音楽があって音楽には言の葉が寄り添う あの人を基準に書くの?有限実行言葉だけは裏切らないと思ってた …
夕焼けの美しい日こうしてだんだん夜になる。 渋滞する車のランプ数える間に連れてって。 いつのまにか期待していた言葉を食べる勇気を捨てた 悲しみが色になった日こうしてだんだん嘘になる。 __________________ 昨日見た夕陽が幻想的でとてもきれいだった…
放課後になるまでの時間の長さうしろめたい気持ちのつくり笑い 今はただ見えてる世界に無関心でぼんやりと空を仰いだ帰り道 長くなっていく沈黙の時間と中途半端な優しさと 距離とほんの少し悟られていたのかもしれない偶然という言葉を君は嫌った 離れてい…
軽い屈辱が心地良かった何の為の涙だろうまたこの場所に戻ってきたんだ 「はじめから分かっていた」などと出口を探している君の表情が本当は心配で仕方なかった私のようにはならないで 見つからない声も聞こえない夢だったらいいそれなら昨日を忘れてみるか…
友達じゃないとすれば、随分と長い間恋をしてきたんだ。 「じゃない」とすれば、なんだろう。 確かに寂しさはあったし、それは誰に伝えるものでも伝えられるものでもないのだろうし、正しさが羨ましくもあったのかもしれない。 あの一文字について考えること…
彩る言葉をひっぱり出したい しっくりこないのはリズムが違うから。劣等感は間違いだらけ。 海の気配にやっぱり蓋したがっかりしないのはあの子に似てるから。絶望的な夢はじめよう。 (「さいかい」2017.9.1) ----------------------------------- 断片的な…