涙は嘘の空色で

「かくしごと」裏日記。過去の詞や文章の再掲載もあり。ポエム寄りかなと思った言葉はこちらで。

ミラージュ(2002.4.10)

軽い屈辱が心地良かった
何の為の涙だろう
またこの場所に戻ってきたんだ

 

「はじめから分かっていた」などと
出口を探している君の表情が
本当は心配で仕方なかった
私のようにはならないで

 

見つからない
声も聞こえない
夢だったらいい
それなら昨日を忘れてみるから
君の言葉を返して


重い約束が離れなかった
誰の為の私だろう
まだあの夏から動けないでいるんだ

 

それなりに
解っている素振りを演じてはみるものの
優越感
君に飽きられた気がしてならないから
同じ痛さを抱えてく

 

後悔して
嘘を振りまいた
夢ならよかった
だけどね
もうすぐあの日が来るから
君の悲しみ 返すよ


誰かに重ねて私を見ている
その目で消せない事実を見ている

 

増えつづける
最後の抵抗
独占欲は
君にあげるって決めたんだ
だから
明日全てを話すよ

 

 

 

【解説的なもの】

15年前かーーー。18歳。この詞は『教室のミラージュ』という漫画のタイトルが綺麗だなと頭に残っていたのもあり、夕暮れの教室をイメージして書いた思い出がある。漫画の内容自体はちょっとサスペンス入っていたと思うので詞の内容とはリンクしていないけど、においはあるかもしれない。思い描いていた世界観が出せたとの自己満足で、今でも気に入っている。